こちらはベルリンのMax Hetzlerギャラリーで行われたブリジット・ライリーの”Wall Works 1983-2023”展に合わせて制作されたポスターです。
19世紀にはドイツの物理学者兼生理学社であるヘルマン・フォン・ヘルムホルツは人間の眼を「ひどく作りが悪い器官」であり、「もし眼鏡屋から購入したものならすぐに返品する正当な理由がある」と冗談を言いました。人間の眼がつくりだす残像、誤った色、閃光などを欠点としていましたが、ライリーはこれらを強みとして提示しています。眼の独特な性質は見ることの楽しさの基盤を形成するだけではなく、むしろ芸術が引き出す豊かさを提供すると言います。
こちらのポスターにある作品”Rajasthan” (インド北西部にあるラジャスタン州)では、眼が絵画の終わりと壁の始まりを探すことをあえて困難とした作品(壁に直接描かれている)でありつつ、タイトルを知った途端にその色・形は炎やヒンドゥ語などを表すかのようなラジャスタンとの繋がりが描かれているように見えてくる作品です。
Bridget Riley(1931-)
ブリジット・ライリーは、眼の錯覚に訴える絵画「オプ・アート」の第一人者といわれ、世界中の113以上の美術館や財団のパブリック・コレクションに収蔵されています。その中には、パリのポンピドゥー・センター、ダラス美術館、ロサンゼルス現代美術館、ニューヨーク近代美術館、シュトゥットガルト州立美術館、ロンドンのテートなどが含まれます。
サイズ: 50 x 70cm
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